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航空英語能力証明の書き換え・免除に関する良くある疑問【これだけでOK】

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記載の情報は全て、国土交通省東京航空局の英語能力証明係に電話で確認したことになります。航空局の方も同じような質問が多いと仰っていましたので、同じような疑問を抱える方々のお役に立てれば幸いです。

アメリカで自家用又は事業まで取得した後に日本で訓練を始めようとしている方・始めた方を想定しています。「アメリカ」としていますが、他の海外のライセンスにおきましても基本的には同じ仕組みになっています。

航空法の根拠となる項目や国土交通省の公式の資料の参照元についても記載しています。根拠となる文献の確認・判断は最終的にはご自身でお願い致します。

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アメリカ取得ライセンスで航空英語能力証明レベル4へ書き換えする際に必要な書類

書き換え申請時に必要となる書類は全て、こちらの資料の「Ⅴ 航空英語能力証明」という項目に記載されています。資料には記載されていませんが「Temporary Certificateも申請時に必要になる」ことに注意が必要です。

Temporary Certificateが申請時に必要になることは「外国で取得した航空英語能力証明の切替について」に記載されていると共に電話でも確認出来ました。

書き換え申請時に必要になる書類は下記のようになります。

  • 航空英語能力証明申請書(規則19号の2様式)
  • 納付書(規則第31号様式)
  • 既得技能証明の写し(保有している技能証明の写し)
  • 外国ライセンス(現物)
  • 外国ライセンスの写し
  • 返信用封筒(切手貼り付け済で書留で送れるようにしたもの2通)
  • Temporary Certificate の写し

アメリカでライセンスを取得した場合であっても、英語に関する制限がつけられた場合は書き換えが出来ないので注意が必要です

書き換え申請で取得する航空英語能力証明の有効期間

航空英語能力証明の有効期間は「航空法施行規則63-5」に記載されている通り、レベルに応じて有効期間が異なります。

外国ライセンスから書き換え申請をして英語能力証明(レベル4)を取得する場合は変則的になるため注意が必要です。

第50条第一項又は第二項の規定により学科試験及び実地試験を行わないで行う航空英語能力証明の有効期間は、前二項の規定にかかわらず、国際民間航空条約の締結国たる外国の政府が授与した航空業務の技能に係る資格証書(航空英語能力証明に係るものに限る)の有効期間が満了する日までの期間を超えない範囲において国土交通大臣が定める期間とする。

航空法施行規則63-5の3項

アメリカで最後に操縦士免許を取得した日から起算して3年間が有効期間となります。英語能力証明の書き換え申請した日から起算して有効期間が始まる訳ではありません。

航空英語能力証明の学科試験が免除される条件

「学科試験免除の条件」は最も知りたい情報の1つと思われます。殆どの人が書き換える航空英語能力証明のレベルは有効期限が定められており、更新が必要になるためです。

「航空法施行規則48条」に試験免除に関わることが記載されています。

航空英語能力証明を有する者が、新たに航空英語能力証明を申請する場合は、申請により、既得の航空英語能力証明の有効期間が経過する前に当該申請に係る実地試験を受ける時に限り、当該申請に係る学科試験を免除する

航空法施行規則48-3

有効な航空英語能力証明が手元にあれば学科試験が免除されるということです。

学科試験免除までの具体的流れは以下の様になります。

  1. アメリカ(FAA)でライセンスを取得
  2. アメリカ(FAA)の免許を書き換えて日本(JCAB)の免許を取得
  3. アメリカ(FAA)のライセンスでもって航空英語能力証明の書き換え申請、航空英語能力証明レベル4を取得
  4. 航空英語能力証明レベル4の原本が届いたら学科試験を免除し、航空英語能力証明の実地試験を受験することが可能
    ※航空英語能力証明レベル4の原本が手元に届くまで学科試験の免除は出来ません。

学科試験免除申請をするパターンとして以下の例が考えられます。

  • 書き換えた航空英語能力証明の有効期限が近いため更新のために実地試験を受験したい(有効期限が切れた後だと、学科試験受験の必要あり)
  • 書き換えた航空英語能力証明よりも高いレベルを目指すために実地試験を受験したい

航空英語能力証明レベル4以上を目指す場合

アメリカ以外の特定の外国であれば、切り替え元の国で航空英語能力証明レベル5以上を取得していれば、そのまま日本の航空英語能力証明に切り替えが出来ます。アメリカには、そもそも航空英語能力証明が無いためレベル4以外には書き換えが出来ません。

ですから、アメリカでライセンスを取得した人が航空英語能力証明レベル4以上を目指す場合は、先程紹介した方法で学科試験免除の上、航空英語能力証明の実地試験を受験するのが最善の方法になります。

学科試験免除申請をした上で実地試験を受験、レベル4より上の判定が出ればそれでハッピー、終わりです。しかし、そうではない場合もあります。

「保有しているレベル4より下の判定が出たらどうなるの?」

気になるのは、これです。ポイントは下記の通りです。

  • 航空英語能力証明の実地試験を受け、レベル3以下の判定が出た場合であっても、保有している航空英語能力証明の上位のレベルが有効期限まで有効
  • 航空英語能力証明の実地試験は航空英語能力証明の有効期限以内であれば何度でも学科試験免除で受験可能

アメリカのライセンスをもって、航空英語能力証明レベル4に書き換え後、上位レベルを目指して航空英語能力証明の実地試験を学科試験免除で受験する場合、レベル3以下の判定が出てもレベル4は有効期限が切れるまで有効。実地試験はレベル4の有効期限が切れるまで何度でも学科試験免除で受験可能。

こういうことになります。

レベル4以上を目指す方は、POLYGLOTSを用いた英語学習もオススメです。

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最後に

少しでも不安のある方は全て、国土交通省航空局安全部運航安全課航空英語証明係に電話して確認するのが良いです。特に、本記事は「アメリカでライセンスを取得した方」を対象としていますので、アメリカ以外の外国でライセンスを取得した方は注意が必要になる点が他にもあるかも知れません。

国土交通省航空局安全部運航安全課 航空英語証明係
TEL 03-5253-8111(内線)50115

インターネット上に記入例があれば良いのですが、聞いてもそんな資料はそもそも無いとのことでした。非効率ですが、受験する人が少ないですから、しょうがないですね。

「航空英語能力証明とは?」、「試験の内容」、「対策方法」などなど航空英語能力証明に関してまとめた以下のページも併せてご覧下さい。

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