短期間に相次いだ墜落事故で航空業界を賑わしているボーイング(Boeing)737MAX-8。
最初に同型機(B737 MAX-8)の運航停止したのは中国でした。中国が運航を停止してから3日も経たない内にあっと言う間に米国を除くほぼ全ての場所で運航が停止されることになりました。
China grounds Boeing 737 MAX 8 planes after second crash
ボーイング737MAX-8の運航が継続されている路線は?
New York Times の記事でまとめられている図が下記になります。
(Boeing 737 Max 8 Jets Are Grounded Nearly Everywhereより引用)
これによると、2019年3月13日現在で同型機の運航を継続しているのは下記の航空会社となります。
- アメリカン航空(アメリカ)
- サウスウエスト航空(アメリカ)
- エア・カナダ(カナダ)
また、同記事で触れられている2019年3月13日現在の事実を箇条書きにすると・・・
- 世界に存在するボーイング737MAX-8の約3分の2が運行停止
- 6000-8600のフライトに影響を及ぼしている
甚大な影響が出ていることが確認できます。
アメリカ、カナダでも737Maxの運航が停止に(2019年3月14日更新)
US grounds Boeing 737 Max planes, citing links between 2 fatal crashes
Canada grounds Boeing 737 Max 8, bans jet from airspace following fatal crashes
動きが早いです。
中国が最初に運行停止を発表停止してから一週間も経たずに、全世界の全てのボーイング737Max-8の運行停止が決まりました。
次はこの「運行停止がいつまで続くのか」というのが焦点になりますね。
ボーイング737MAX-8の運行停止の引き金になった事故は?
以下の2つの事故が引き金となっています。
- ライオン・エア610便(インドネシア)の墜落事故
- エチオピア航空302便(エチオピア)の墜落事故
いずれも離陸後間もない事故でした。
調査中ですので、ハッキリとしたことは分かりませんが、シナリオは酷似しており、「フライトコントロール」に関する問題ではないかと予想されているようです。
Ethiopian Airlines pilot ‘reported flight control problems before crash’ | World news | The Guardian
Five key questions over crash of Boeing 737 Max 8
大打撃を受けるボーイングの株価

週明けの株式市場では、これら一連の動きを受けてボーイングの株価は下げています。
3/11(月)には前日終値から12%下落しています。時価総額ベースで約300億円が消えた計算になります。
300億と軽くいいますが、日本の認知度の高いWebサービスであるクックパッドの時価総額が300億円(2019/3/13)ですから、クックパッドがそのまま消えたのと同じですね。
事故の影響とそれに関連する運行停止の影響が大きいことが分かります。
運航停止後のニュース
- Samoa Airways To Cancel Boeing 737 MAX Delivery From Lessor – Simple Flying(同型機の公式なキャンセル)
- Southwest Airlines Is Now Parking Boeing 737 MAX Aircraft In The Desert – Simple Flying(200機近く運航しているサウスウエスト航空がモハベに機体を送り始めたようです・・・)
まとめ
新型機が不具合を起こすことは少なくないですが、今回は非常に影響が大きく、今後も影響が拡大していくことが考えられます。
当サイトでも十分に動きに注視して更新をしていきます。