航空英語能力証明に関する日本語の情報は驚くほど少ないです。受験する人が少ないからしょうがないですね。
航空英語能力証明に関連する日本語の本は、私の知る所では以下の二冊しかありません。
航空英語能力証明の勉強をするにあたって、日本語で情報を集めようとすることが苦労の始まりです。私も航空英語能力証明の情報収集するのに苦労しました。お陰で航空英語能力証明に関する情報を色々と発信出来ている訳です。
社員向けに航空英語能力証明向けの資料を作成している航空会社もあると聞いたことがありますが、社外秘と思われるため表に出てくることはありません。親御さんがパイロットの先輩・同期・後輩が居ればダメ元で聞いてみると良いですね。
頼れる方が居ない方向けに、私のように無駄な苦労をしなくて済むよう、ICAO(国際民間航空機関)が公表する最も「公式」かつ「正確な」資料をまとめました。
航空英語能力証明に必要な「能力」とは?
航空英語能力証明は全て、ICAO(国際民間航空機関)が決めた「ルール」に従って構成されています。ですから、ICAOが公表する資料で「ルール」を確認するのが一番最初にすべきことです。
「ルール」の中でも「航空英語能力証明でパイロットに求められる能力はどんなものか?」を一番最初に理解する必要があります。
明確なゴールも分からないまま気合で勉強や対策を初めてしまうことは良策ではありません。少なくない確率で徒労になってしまいます。
徒労を防ぐためにも「どんな能力が求めらているのか」を明確にしましょう。
「どんな能力が求めらているのか」は実はレベルによって異なります。
それぞれのレベルに必要な能力は“ICAO DOC9835 Manual On The Implementation Of ICAO Language Proficiency Requirements”という資料のChapter4にまとめられています。
自分の求めるレベルから逆算して、求めらていることをシッカリと理解しましょう。
暇なら一冊丸ごとシッカリ読んで良いかも知れませんが、Chapter4以外は流し読みで問題ありません。
日本語でも国土交通省が「航空英語能力証明実地試験基準」という形で資料を公表していますが、ICAOの公式の資料を確認した後に見るとかなり情報が減っているように感じます・・・。
「航空英語能力証明実地試験基準」は「根拠」になりうる資料ですが、その「根拠」もICAOの公表する資料が「根拠」になっているので、ICAOの資料を確認すれば間違いありません。
ICAO Standard Phraseologies
一つ前の段落で紹介した資料を読み進めると「“ICAO Standard Phraseologies”に沿っていること」という要件が出てきます。
“ICAO Standard Phraseologies”がまとまっているのが、以下の2つの資料になります。
一つ目の資料はかなり退屈ですが、二つ目の資料は、Chapter12に必要な要素がコンパクトにまとまっている気がします。主に二つ目の資料で”ICAO Standard Phraseologies”を学習しました。
訓練している方の中には「今更」と感じる方も居るかも知れませんが発見は必ずあります。
日本語でも「管制方式設定基準」がありますが、個人的にはICAOの英語資料の方が取っつきも良く、読みやすく感じます。
最後に
外国で英語を含めてシッカリと訓練された方であれば、下手な日本語の資料より、良質な英語の資料を好む方が多いはずです。
日本語の資料では、「航空法→施行規則→告示・通達→事務処理要領、、、」という形で参照が繰り返され、参照先もバラバラで、調べるのが大変だったりします。
英語の資料にも同様に参照がありますが、参照先がアッチコッチに発散することは少ない気がします。
日本語の資料を探すことに時間をかけることは辞めて、ICAO公式の資料で試験に備えましょう!
航空英語能力証明に関する他の情報については、下のページをご覧ください。
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