プロのパイロットを目指すとなれば避けては通れない試験。航空従事者技能証明学科試験。単に学科試験と呼ばれたり、航空従事者学科試験と呼ばれたりするアレです。
全く難しくないのですが、実地試験を受けるにあたり、学科試験に先立って合格している必要があります。
そこで疑問になるのが、学科試験合格の有効期限です。このページでは、学科試験の有効期限に関する考え方を具体例を交えながら紹介しています。
過去に学科試験に合格したけれど、本当に実地試験まで有効なんだろうか。そんな疑問をお持ちの方のお役に立てれば幸いです。
学科試験の有効期限に関する基本的な考え方
- 全科目合格:2年
- 科目合格:1年
注意点として、学科試験合格の有効期限は「合格日(結果通知書に記載されている日付)から1年、又は2年間」ということです。
いずれも、自家用・事業用・計器飛行証明など全て同じ考え方でOKです。
※ 航空法施行規則の第百七十条の四、第百七十条の三あたりが参考になります。
具体例を交えて学科試験の有効期限について確認
先程の基本的な考え方に準じて具体例で考えてみましょう。イメージしやすいように自家用、事業用などと付記していますが違いはありません。
全科目一発合格(例①)
2020年07月 (自家用)学科試験受験
→ 2020年08月03日 (自家用)全科目合格通知
→ 2022年08月02日まで学科試験合格が有効
シンプルなので簡単ですね。ややこしいことを避けるために、これを目指しましょう。
科目合格からの再受験で全科目合格(例②)
2020年11月(事業用)受験
→ 2020年12月03日(事業用)科目合格通知
→ 2021年12月02日まで科目合格有効
2021年01月(事業用)科目免除で再受験
→ 2021年02月03日(事業用)全科目合格通知
→ 2023年02月02日まで学科試験合格が有効
つまり、科目合格の場合は「最初に学科試験を受けた日から起算する実質的な有効期限は2年を超える場合もありうる」ということになります。
確認は電話で航空局に問い合わせ
それでも不安の方。私も不安症なので気持ち分かります笑。そんな方は、航空局に直接電話で問い合わせをして確認することをオススメ致します。
東京航空局に関しては、局内の管轄と電話番号を対応させた資料が公開されていますので、下記に付記しました。
東京航空局の場合は、保安部運用課が技能証明を管轄しています(TEL:03-5275-9321)。
大阪航空局は同様の資料がありませんでしたが、組織図としては大きな違いは無いはずですので、代表番号にかけてから管轄の課に繋いでもらうと良いでしょう。
最後に
学科試験の有効期限について、過去に航空局に電話で問い合わせをして確認した内容についてまとめました。良くある疑問なのですが、調べても中々具体例が出てこなかった過去があり、まとめさせて頂きました。
これから自費でパイロット訓練を始めようとしている方の参考になれば幸いです。
訓練を初めたばかりの訓練生向けのまとめページも用意しました。併せてご覧下さい。