パイロット訓練/養成を行う国内民間訓練校まとめ

【日本国内のフライトスクールまとめ】パイロット養成・訓練を行う民間訓練校一覧

パイロット訓練/養成を行う国内民間訓練校まとめ

日本国内で自費でパイロットを目指す際に重要な選択肢の一つとなるのが、民間のフライトスクール(民間訓練校、以下フライトスクールで統一)です。

大学系の養成施設とは異なり、パイロット養成・訓練を行う国内のフライトスクールは最近になって突然数が増えたという訳ではありません。しかし、連日報道されるパイロット不足等のニュースによって脚光を浴びているのは事実です。

日本の航空業界を密かに支える国内のフライトスクールは全国に散在していて、網羅的に調べようとすると骨が折れます。そこで、パイロット訓練・養成を行う国内のフライトスクールをまとめました。比較のために指定養成の有無、訓練費、就職実績、参考リンクについて記載しています。

なお、掲載しているフライトスクール(訓練校)は筆者が資料請求・見積もりを頂いた、あるいは見学に行った学校になっています。全訓練校は網羅していませんが、大学系を除く7~8割の訓練校は網羅しているものと考えています(認知していても掲載していないフライトスクールもあります)。

トップ画像にて各企業様のロゴを拝借させて頂いております。不都合のある企業様におきましては、大変お手数おかけ致しますが一報頂ければ幸いです。速やかに削除致します。

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はじめに(注意点)

本題に入る前に学校選びの注意点について簡単にまとめます。

訓練費について

訓練費については、前提条件によって最終的な費用が大きく変わります。最終的に取得を目指すライセンスは何なのか・費用計算は最善の場合と平均のどちらか・実地試験の費用は込みなのか、、、などなど数えていけばキリがありません。

そのため当ページでは、機材一時間あたりの使用料が明確なフライトスクールのみ、端数を切り上げて「訓練費」として記載しています。

就職実績について

就職実績については公表されている数値を拝借しました。どの訓練校も就職実績が重要な数値の一つとなることを把握していますので、前提条件を有利に設定して就職実績の数値を引き上げている場合があります。

正しい就職実績を把握するためには「実際に通っている訓練生に話を聞く」のが一番です。

友達になる所からスタートですが、最も確実です。訓練生であれば、同期の誰々がどこに決まったとか同期の誰々がまだ決まってないとかを把握しているので、実際の就職実績にかなり近いものを把握することが出来ます。

多くの方が気にされる「評判」についても、公式サイトや人づての情報だけを鵜呑みにせず現役の訓練生に聞いてみるのが最善です。

推薦制度について

フライトスクールによっては推薦制度を打ち出している場所があります。

高校・大学等の推薦制度とは異なり、推薦の有無で何かしらの選考過程をスキップ出来る場合が少ないのが現状のようです。基本的には推薦を受けていようがいまいが、推薦の無い人間と同じ選考過程を辿ることになるということです。推薦を目当てにフライトスクールを検討しているのなら、内容を良く確認しておきましょう。

公式Webサイトや資料、フライトスクール担当者の口からは出ないようなことも確認した上で、フライトスクールを決めることをオススメします。最も重要なのは実態です。それでは、上記を念頭に置いた上で各訓練校を見ていきましょう。

本田航空

国内民間訓練校の老舗の一つ。事業用、計器の指定養成施設としての認可を受けている唯一の民間訓練校です。

本田技研工業(本田自動車ね)を母体に持つ民間訓練校ですので、資本政策的な問題は無いでしょう。外部からの訓練受託の歴史も古く、JAXAや三菱重工とも関係があります。

指定養成施設の認可を受けているという優位性から見積もりの段階では期間・費用どちらをとっても文句なく国内No1の訓練校ではないでしょうか。ただし、入学には選抜試験があります。

朝日航空

  • 指定養成
    • 無し
  • 就職実績
    • 97.9%(2018年11月)
  • 訓練費(機材一時間あたりの使用料)
    • C172(単発): ¥58,000 / 時間(税込み)
    • BE58(双発):¥150,000 / 時間(税込み)
  • 参考リンク

本田航空と並ぶ国内民間訓練校の老舗の一つ。かつては指定養成としても認可を受けていたようですが、現在は指定養成の認可は無いようです。トヨタ自動車系列の会社の傘下ですので、資本政策的な意味での問題は全くないものと考えられます。

見積もりの段階では他と比べると高い部類に入りますが、平均的な訓練生で見積もりをされていると説明を受けました。現実に近い見積もりを頂けた数少ないフライトスクールでしたが、私は費用の折り合いがつきませんでした。

公表されている実績で考えれば国内トップの訓練校に数えられることは間違いありませんが、十分に精査することをオススメ致します。入学に際して、選抜試験に相当するものは無いようです。

ヒラタ学園

  • 指定養成
    • 有り(計器)
  • 就職実績
    • -(公表数値無し)
  • 訓練費(機材一時間あたりの使用料)
    • C172(単発): ¥53,000 / 時間(税込み)
    • BE58(双発):¥126,000 / 時間(税込み)
  • 参考リンク

学校法人ヒラタ学園の傘下。航空機の訓練事業以外にもコンピュータ関連の専門学校も運営しており、その観点から教育についてのノウハウはシッカリとしたものがあると考えられます。

国土交通省の発表する正式な資料としては確認できておりませんが、2018年度に計器飛行証明における指定養成施設としての認可を受けたようです。これから訓練校を決める方にとっては大きなニュースですよね。ただし、正式に確認したものではありませんので、入学を考えている方は必ず直接確認してください。

指定養成施設としての認可を受けたこと、神戸空港という立地の良さからも今後、本田航空、朝日航空に並ぶ民間訓練校になっていくことが考えられる訓練校ですね。

IBEXフライトトレーニングアカデミー

  • 指定養成
    • 無し
  • 就職実績
    • -(公表数値無し)
  • 訓練費(機材一時間あたりの使用料)
    • C172(単発): ¥68,000 / 時間(税込み)
    • DA42(双発):¥132,000 / 時間(税込み)
  • 参考リンク

名前の通り、IBEXエアラインズの関連会社です。エアラインが運営する民間訓練校ということで最も説得力のある訓練校です。ただし、公式サイトでも確認出来る通り訓練事業の歴史は浅く、これからと言った印象です。

Ibexの訓練事業が成功すれば、他のエアラインも追随する可能性があるため、一番成功して欲しいフライトスクールです。訓練事業で利益を残しつつ、本業のエアラインの運営に必要な人材を囲い込むことが出来れば一粒で二度美味しい状況が作れる訳ですからね。

Ibexの訓練事業が成功し、他のエアラインもこれに続くようなことになれば国内の民間訓練校はかなり淘汰されることになるのではないかと考えています。実際、似たような動きを既にPeachAviationが実施しています。間違いなく注目のフライトスクールです。

新日本航空

  • 指定養成
    • 無し
  • 就職実績
    • -(公表数値無し)
  • 訓練費(機材一時間あたりの使用料)
    • C172(単発): ¥51,000 / 時間(税込み)
    • BN2B ブリテン・ノーマンアイランダー(双発):¥126,000 / 時間(税込み)
  •  参考リンク

就職実績として数値は公表していないものの、就職及び内定実績が公開されています。

過去にはスカイマークエアラインズの操縦訓練の受託もしていました。

双発訓練機にブリテン・ノーマン式BN2B-20型アイランダーを使用しており、殆どのフライトスクールがBE58バロンを使用しているなか、特異な存在と言えます。

岡山航空

  • 指定養成
    • 無し
  • 就職実績
    • -(公表数値無し)
  • 訓練費(機材一時間あたりの使用料)
    • C172(単発): ¥63,000 / 時間(税込み)
    • BE58(双発):¥150,000 / 時間(税込み)
  • 参考リンク

就職実績として数値は公表していないものの、就職実績が公開されています。

岡山県、岡南飛行場がベースのフライトスクールです。岡山駅からのアクセスはバスで40分近くかかります。あまり名の知られていない訓練校と言えるでしょう。

就職実績から考えると、訓練生の状況によってはかなりの穴場になる可能性が高いです。

大阪航空

  • 指定養成
    • 無し
  • 就職実績
    • -(公表数値無し)
  • 参考リンク

就職実績として公表されている定量的な数値はありませんが、卒業生の声という形で過去の訓練生の声を紹介しています。

ホームページ及び、卒業生の声からヘリコプターがメインの訓練校だったことが分かります。工学院大学の訓練受託が記憶に新しいです。これからは飛行機のフライトスクールとして売り出していくことが容易に想像出来ます。

民間航空操縦士訓練学校

航空大学校仙台分校長を務めた方が校長の役職について運営されています。頻繁にブログを更新しており、情報発信を積極的に行っていることが確認できます。

「エアライン機型式限定対応訓練コース」なるものを設立予定のようで、場合によっては、今後の日本のパイロット訓練生(自費組)の流れを変える可能性があります。

就職実績はまだ無いようですが、これからが要チェックかも知れません。

佐賀航空

「各種操縦訓練を、個別に作成した教育計画で行っています」と書いてある通り、個別指導をメインに行っている訓練校です。

第一工業大学のパイロット養成コースの飛行訓練を受託しています。

JPAフライングクラブ

北海道にある唯一のフライトスクールです。

ホームページの情報によると、卒業生のエアライン就職率は90%以上となっており、事実ならば超が付く穴場です。

他のフライトスクールと比べて特殊な契約内容や訓練費用の仕組みになっています。気になる方は一度問い合わせてみると良いでしょう。

まとめ

国内のフライトスクールだけでも、かなりの数があります。多くの情報をWebサイトから手に入れることが出来ますが、訓練校を決める前に必ず一度、自分で足を運んで実態を確認することを強くオススメします。

私自身は、フライトスクールを選定する際、重視するパラメータ(就職実績、機材数、教官数、などなど)を決め、点数をつけて、総合点で比較しました。点数化して数字で比較することを強くオススメします。

パイロット養成訓練を行う国内の大学についても重要な選択肢の一つとなります。大学施設については、下記のページでまとめています。併せてご覧下さい。

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当ページの情報は随時最新のものに更新していますが、時間の経過に伴い古くなっている情報がございましたら、コメント欄よりお知らせ頂ければ幸いです。

本記事が国内のフライトスクール(民間訓練校)を探している方の役に立てれば幸いです。

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