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仕事を辞めてエアラインパイロットになる夢を追ってみて今思うこと

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はじめに

「自費でパイロットになるために具体的な行動を起こそうとしている」方に向けて、この情報をまとめます。正解は一つでも無いですし、一つの意見として参考にしていただければ幸いです。

私は、自費でパイロットを目指す方々のボリュームゾーン(大学系を除く)である20代後半〜30代前半の時に日本でエアラインパイロットになるために、仕事を辞めて今の道に入りました。

仕事は辞めるな

もし、決断をしようとしていた当時、自分にアドバイスが出来るのなら、一つ。

仕事は辞めるな。仕事をしながら免許取得を目指せ。

と言います。理由は幾つかあります。

長期間に渡って自分の収入が無い

ズブの素人がプロのエアラインパイロットになろうと思うと、2年から3年の期間が必要になります。

この期間、収入はゼロです。

頭では分かってはいたことですが、自立している成人から、依存しなければ生きていけない赤ちゃんになってしまいます。

これは中々辛いものでした。感覚としてどういった状況になるのかがイメージ出来ていなかったと言わざるを得ません。

結果的に途中からフルタイムのアルバイトをしながら訓練することになりました。

肩書は「無職」が長期間に及ぶ

銀行やクレジットカード、役所などで書く書類欄にある職業欄。そこには長い期間「無職」という字が踊ることになります。

学校法人化されたフライトスクールで訓練をする場合は場所によっては「学生」という肩書になるのかも知れません。

働き盛りの健康な成人男性でありながら、「無職(或いはフリーター)」という事実は、生活の様々な部分でストレスを与えてきます。

ライセンスを取得した後が辛い

ライセンスを取得するまでは、ある意味楽です。一つずつ明白なマイルストーンが決まっているので、目標に向かって頑張ることが容易です。

ライセンス取得した後が辛くなります。国内エアラインの多くがライセンサーの募集を行っている現状ではありますが、全てのライセンスを揃えてから間髪入れずにエアラインへ就職していく方は私の周りでは稀です。

仕事を続けていれば、「転職活動」として腰を据えて取り組むことが出来るはずです。

実際に訓練をしてみて思うこと

「潰し」は全く効かない

「パイロット」という仕事が好きだから、みんな死ぬまで同じ職業を続けるんだ。

こんな言葉を聞いたことがあります。事実ではありますが、十分でない気もします。

「パイロット」は「パイロット」という仕事以外出来ないから、ずっと同じ仕事を続けるのです。つまり、領域が特殊過ぎて、他の業務に活かせることがあまり無いのです。

働きながらでも訓練は完遂出来る

日本国内の民間のフライトスクールで大手と呼ばれる学校では、働きながらの訓練生を受け入れる場合は少ないようですが、働きながらでも十分に完遂出来ます。

私も途中からフルタイムのアルバイトをしながら訓練を継続することになりましたが、試験に一度も落ちることなく全てを終えました。

計画通りには中々進まない

自分なりに色々な計画を立てて進めていく訳ですが、中々思うようには進みません。

天気が理由だったり、機材が理由だったり、自分の体調が理由だったり。挙げればキリがありません。

計画を阻む外的要因が多くある訳ですね。

ですから、もし、訓練を始めると決意しても「〜までに〇〇を終わらせられなければ辞める」などとギチギチに決めきらないことをオススメします。

まとめ

自費でパイロットを目指す方々の多くは「仕事を辞めるか辞めまいか」で大変迷っていることと思います。私も同じでした。そして、辞める決断をしました。

どちらを選択しても、選んだ道を正解にするための努力は必要ですが、選択をしない期間(決断を先延ばしにする期間)は出来るだけ短くすることをオススメ致します。